健康だより

正しく使いましょう目薬

2012/07/04

~目薬の正しい使い方を知っていますか?~

●目薬をさす時、容器の先がまぶたやまつげ・目に触れていませんか?
●容器の先(さし口)を直接、指などで触れたりしていませんか?
●目薬をさした後、目をパチパチしたりしていませんか?

誤った点眼方法を続けると目薬の効果が発揮されなかったり目薬が汚染されてしまいます。

↑こんなふうになっていませんか?

↑こんなふうに容器に逆流してしまいます

 

それでは、なぜいけないのでしょうか?
目薬の多くが細菌の繁殖しやすい“水薬”(防腐剤が入っているものといないものがあります)です。未開封の目薬は、無菌性剤ですが、容器の先を、まぶた、まつげ、目に触れたり、容器の先(さし口)に触れたりすると、涙液、まつげ、目やになどが容器内に入ってしまい細菌が繁殖してしまいます。目薬に浮遊物、濁り(懸濁型の点眼薬は除く)があるものは使うのをやめましょう。

↑このように涙は絶えず涙腺からでて、目の表面を潤したり埃などを洗い流したりしています。そして、その涙はまばたきによって目頭のほうへ集まって、涙点・鼻涙管を通ってのどの方へと流れていきます。

 

また、目薬をさした後で目をパチパチさせると目薬が目の表面全体にいきわたるように思いがちですが目薬が涙と一緒に目頭の方に集まって涙点から喉の方へ流れでてしまいます。
それでは、正しい点眼方法・注意事項・保存方法などについてみていきましょう。

<正しい点眼方法>

①まず手を石鹸でよくあらって清潔にしましょう。

②下まぶたを軽く引いて目薬の容器の先がまつげや、まぶたにふれないように気を付けて、指定の分量を目にさします。

③目薬が涙点から流れ出していかないようにしばらくまぶたを閉じるか、目頭を軽くおさえているのが効果的です。(手術後は傷口に触れることもあるため目を閉じるだけにしましょう)それから、目の周りにあふれた目薬はティッシュ等でふきとりましょう。

 

<注意事項>
●医師より指示された用法・用量を守ってください。
●目薬が2種類以上ある場合は5分程度あけて点眼しましょう。
●目薬に書いてある使用期限は、開封していない場合の期限です。
一度開封したものは、一ヶ月が目安です。一ヶ月経った目薬は使わないようにしましょう。

 

<保管方法>
●直射日光を避けなるべく涼しいところに保管してください。
●冷暗所保存などの指示がある場合はそれに従って保管してください。
●点眼後はしっかりふたをして投薬袋などに入れて不潔にならないよう保管してください。
●小児の手の届かない所に保管してください。
●湿布薬などと一緒に保管する場合は芳香成分が吸着するおそれがありますので注意してください。

 

眼科の治療の中で最も頻繁に使用され、重要と考えられている点眼薬 。
難しいようですが、なれると上手にできるようになりますので、参考にしてみてくださいね。

~担当は薬局でした~