健康教室

認知症サポーターについて

2013/12/24

 12月13日㈮、平成記念病院2階講義室にて平成25年度第3回健康教室を行いました。
   
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 今回は「認知症サポーターについて」と題し、平成苑介護福祉士の深田、伊藤が講演を行いました。認知症サポーターとは、何か特別なことをするのではなく、認知症を正しく理解し、偏見を持たず、認知症の方や家族を温かく見守る応援者です。講演では、認知症の症状や、認知症の方とどのように接したらよいかなど具体的に分かり易く説明がありました。主な内容は下記の通りです。

*必ず見られる症状(中核症状)
  〇記憶障害・・・新しいことが記憶できない
  〇見当識障害・・・現在の月日、時刻、自分がどこにいるのか分からない
  〇理解・判断力の障害・・・考えるスピードが遅くなり、二つ以上のことが重なると処理できない
  〇実行機能障害・・・段取りや計画がたてられない
  〇感情表現の変化・・・その場の状況が読めない

*しばしば見られる症状(周辺症状)
  〇眠・妄想・・・財布や物が盗まれたと言ったりする
  〇抑うつ状態・・・気分が沈んで晴れ晴れしない
  〇暴力・暴言・・・納得がいかないことがあると大声をあげたり手を挙げたりする
  〇徘徊・・・何か探したり、居心地が悪かったりなどの原因で動き回る
  〇介護の拒否・・・入浴や着替えなどの介護を嫌がる
  〇不穏・・・いらいらして落ち着かない。一人で落ち着いていられない
  〇異食・・・食べられないものでも口にする  
  〇幻覚・・・現実にはないものを見たり聞いたと言う

*認知症の症状が出ている方に対して
  〇驚かせない
  〇急がせない
  〇自尊心を傷つけない

 また、認知症の予防として脳の活性化を図るために参加された方全員で「箱根八里の半次郎」や「みかんの花咲く丘」を歌いながら簡単な手の運動も行いました。
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         みんなで体操中です✩
 

 最後に皆さんに「オレンジリング」をお渡ししました。これは受講した方が「認知症サポーター」となり、認知症を応援しますという意思を示します。
 今回は参加された方の体験談もお聞きすることが出来、有意義な時間を過ごすことが出来ました。
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        こちらが「オレンジリング」